屋根裏ネコのゆううつ II

屋根裏ネコのゆううつ II

intro

「ただ、生きていてほしい、それだけでいい、他はすべて大したことじゃない」
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer

Jの「記憶の夢」を見た。見覚えがある学校の、見覚えのない6年生の教室。それが夢だとわかったのも、そしてJの記憶だと気付いたのも、同じ理由で、だった。「泡」が見えたから。どうやら昼休みらしい、教室の中に...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer ii

眼を開くと、「オレンジの海」のコテージだった。僕の意識空間、アルカナの故郷の星の風景が広がる、オレンジの海。広いテラスのテーブルに頬杖をついて、僕はうたた寝をしていたらしい。木目の美しい丸い木のテーブ...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer iii

「オレンジの海」は、日が暮れても完全に暗くなることはなく、夜でもぼんやりと薄明るい。なんとなくそういうものなのだろうと思っていたけれど、これが実際に宇宙のどこかにあったアルカナの星の風景、と云われてし...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer iv

遠く、雷鳴のような轟音が響いている。ごおごおと大地が鳴き、世界が震えていた。ーー 或いは其れは、失くした何かを忘れ去る物語あの声が、そう囁くのが聞こえて、眼を開くと僕は灰の海にいた。あの、幼い女の子の...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer v

あっけなさ過ぎて、拍子抜けするくらいだった。「人はどんな事にでも慣れる存在」、とは云うけれど、慣れ、だけでこんなにあっさりと済んでしまうものかなと思う。Lが半年ぶりに眼を覚ましたあの場に僕も居合わせて...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer vi

月曜日は、残暑の厳しい晴天だった。久しぶりの登校に、汗をかきながら教室へ入る。少し早めに着いたせいか、教室にはまだ数人のクラスメイトがちらほら見える程度だった。窓側から2列目の一番後ろ、自分の席に座る...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer vii

「はい、欠席はいませんね。ではこのまま、1時間目の授業を始めましょう」何事もなかったかのように、ナガタ先生はぐるりと教室を眺めまわして、云う。え、ちょっと待って。これは、どういう事。ぱたぱたとランドセ...
屋根裏ネコのゆううつ II

daydream believer viii

夢のあの子は、ナナ。ナナは、ハナの中にいる。という事は、ナナが王でハナはその次の王、という事になるのだろうか。ヌガノマに誘拐され、救出されたガブリエルの意識を、ルリおばさんとおばあちゃんが僕の中へ避難...
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